還る文化活動

子どもたちへ
日本の伝統文化の
「原体験」を

武士をはじめ、日本を生きてきた昔の人々の息づかいや、文化に込められた想い、美しさや畏れに似た静謐さなど、日々の暮らしではなかなか感じることのできない感覚を伝統文化を通して、子どもたちや現代の人に還らせていきたい。その強い想いから千夜賀風は、還る文化活動を企画・主催しております。日常では触れる機会の少ない伝統文化を、身近に感じていただけるよう優しくてカジュアルな活動をぜひご体験ください。

薪能たきぎのう

薪能とは

薪能(たきぎのう)の起源は奈良・興福寺で執り行われていた神事で鎌倉時代初期には演じられている歴史ある能楽です。時代がめぐり、現在では広義に「薪(篝火)を焚いて催される野外能」が薪能とされています。通常は「能楽堂」という劇場内の舞台で照明のもとで演じられるお能ですが、夜の静寂の中で行われる薪能は屋内とは違う幻想さと厳かさが感じられます。お能の素晴らしいことに加え、薪能の最大の魅力は夜に守られ、篝火に照らされたその空間。謡の音色、薪のはぜる音、虫の声、風の囁きなど自然も舞台の一つになるその空間で鑑賞するお能は、私たちを日常から非日常へ誘います。

千夜賀風の薪能への想い

幻想的な夜の帷と、ゆらめく篝火に照らされたお能鑑賞は素晴らしいけれど、鑑賞するには「知識がないと…」「お作法を知らないと…」など、敷居が高いと思われてしまうこともあります。その大きく見える壁を小さくするのが私たち千夜賀風です。もっと観て欲しい、知って欲しいからこそ、ちょっと覗いてみる感覚でお越し頂けるように企画をしております。また、お子様方の初めての日本文化体験にもなって欲しいと、地域のお子様をご招待する薪能も企画・開催しております。難しいしきたりや作法は少し隣に置いて、優しく文化に触れる機会をご提供いたします。

薪能の活動

茶の湯ちゃのゆ

茶の湯とは

茶の湯とは、現代で置き換えると「茶会」や「茶事」を指し、ホストが抹茶を点ててゲストに振る舞い、ホストのおもてなしの精神を受けながらお茶をいただくことを言います。この茶の湯の文化が広まり、洗練されながら「茶道」という考え方が広がりました。茶の湯では、ホストがゲストの前で道具が見えるようにお点前をするという空間を共有することで心を伝え、お点前もおもてなしの一つとなります。数時間かけて楽しむ中で、茶道具の美しさも同時に楽しむことができるのです。美しい道具が織りなすお茶の味わいを知り、ゲストをへのおもてなしの心に触れながら、お茶と上質な時間を楽しむ日本文化です。

千夜賀風の茶の湯への想い

薪能でもお伝えしたように、千夜賀風の企画する日本の文化活動は、精神的な敷居の高さをゆるやかに払うような活動を大事にしています。昔は誰でも楽しむことのできた日本文化を、お子様や今を生きるみなさまにも触れて欲しい。その想いから、茶の湯も同じように儀礼に則ったお作法にこだわらず、小さなお子様からご年配の方まで楽しめるよう努めています。千夜賀風の開催する茶の湯では、茶の湯の文化に初めて出会う皆様にとって心に残る優しい体験になるよう、丁寧な説明と、作法を知らなくても楽しめるように、上質なエンターテイメント性を大事に企画しております。あなたの隣に息づく日本文化に触れてみてください。

その他活動そのたかつどう

千夜賀風の還る文化活動

還(めぐ)る文化活動を提唱している千夜賀風では、旧いものから倣い、今を生きるみなさまにめぐるような体験を大事に、またその芯を守って企画をしております。旧くからある材料を用いてつくりあげるお香の体験活動や、登録無形文化財に登録された書道で心模様を書や和紙に映しだす書道体験など、さまざまな美しい日本文化をみなさまにお伝えし、触れていただける機会になるよう企画していきます。今後の活動にもぜひご期待ください。